赤いクリップで家を手に入れた男 ネット版わらしべ長者ものがたり
カイルマクドナルド著
赤いクリップから物々交換が始まって、家にまで到達したという人の話。
1年ぐらい前に読んだけどふと思い出して。
著者はクリップをペンに交換し、ドアノブになって、発電機になって、旅行の権利になって、レコード契約になって、ロックスターと半日いる権利、映画の役の権利、、、と最後に家が回ってくる。
最初はネットの小さな掲示板みたいなところからだんだんと有名になっていって、テレビとかにも出だして、人の目に触れ過ぎてしんどくなったんだろうな〜・・・と思うクダリがあった。
でもそれを乗り越えて、自分で宣言した家を交換するということをやり遂げる。
家を手に入れるには借金して云々と考えるが、実はお金だけではないのかも。
お金は交換の手段。でも、お金ではなくても物質と物質でも交換が成り立つ。
今の時代、お金の方が当たり前になっているけれど、物々交換は今も昔も人々の生活に溶け込んでいる。今は物々交換の方が目新しく感じてしまうかもしれないけれど。
彼は始め、展示会スタッフのバイトしかしてなくて、非常に金に困っている風だ。
無いというのは、実はクリエイティブに変換出来る。
彼は正に無から有を生み出した。
お金ではない何か、、を考えさせられると同時に楽しい気持ちにさせてくれる本。
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by mandalabooks
| 2014-04-17 00:35
| その他