本を読む時間を大切にしています。


by mandalabooks

Q健康って?

a0057609_1247610.jpgQ健康って? よしもとばなな著

ばなな氏と4人のセラピストとの対談がまとまった「Q健康って?」は、一人一章ずつまとめられてある。
Tao Zenの大内雅弘氏、ホメオパス勢籏(せはた)孝代氏、パナシア(?)の安田隆氏、ロルファー(ロルフィング)でばなな氏旦那様でもある田畑浩良氏の4人。
残り三分の一ページはるなさんという方のがん闘病日記「奇跡の中で生きている」が掲載されている。
(日記部分は実はまだ読んではいないのであるが・・・)

自分はヨガを教えているので、この4人の方々のお話を通して自分自身のヨガ的な側面からの物事の見方やあり方、共通点を見出したように思う。

対談なので特にオチはない。
健康についてのセラピストに話を聞いている的な内容。
知り合いのセラピストにどんなことやってんの?とか、健康についてどう思うとか?
あなたの健康法はどんなんなの?とか、気軽く聞いているような。
それをテレビでも見るかのように客観的に読んでいる。
そこから自分がいろいろと思うことが出てくる。
そんな本・・・かな?

では、いってみよう。

1:チネイザンの大内さん
TaoZenの方のチネイザン、聞いた事はあるがなんだか知らない。それをやっている人も全く知らない。
この本を通してなんとなく知ったぐらいである。
チネイザン自体は特に興味はないけれど、この代表の方がとても興味深くて面白い。
ヨガと瞑想をベースにした考え方に近くて共感が持てたような。
そして、やはりこの方も日本を特殊なところとして捉えて見ているのだな、と。
外に出れば見えてくる日本の特殊な部分が面白く興味深く感じるものだ。いい悪い関係なくね。

例えば、本にもあった「日本の野菜が甘系統で硬くない、アメリカのほうが苦かったり硬かったりする」というくだりがある。それが、心や精神にきっと影響しているんじゃないか?と。
私もそれはすごく感じていたから、激しく同意であった。
日本の洋菓子は世界のどこよりも素晴らしく繊細で芸術的でもう洋菓子道といっていいほどに極められているものになっていてそれはそれは凄いものであるし、日本のフルーツは世界中のフルーツとはわけが違っているようにも見える。糖度の高さと形の良さが重要であり果物道を極めた農家さんが作っている職人技で、それが高級な食べ物たる所以だ。だから量がちょっとしかなくっても質がいいので、割高である。
大枚をはたくようで痛いのだけれども、本当に美味しいから仕方が無いなとも思えてさえくる。
近頃の日本では、ふわふわトロトロ(もちろん甘くて)な食感が売れるキーワードである。
しかし、アメリカを始めとしたその他の国々では、イチゴが甘いという概念を覆され、味もワイルドでがっさり入っていて安い。日々生活の中で手軽に食べられるもの、という感じだ。足したり引いたりしていないそのままのありのままのフルーツそのものといった感じだ。ケーキに限っては申し訳ないけれど食べれたものじゃないようなのが多い。しかし、一切れデカイ!色凄い!みたいな。
これはまさにそれぞれの食べ物はそれぞれの精神面や国民性を反映しているのだなと痛感する。

大内氏曰く、日本人の呼吸と姿勢は下手なナンバーワンなんじゃないか、と。
ヨガやってなかったら私もそうだった。
教えてるからこそ人の呼吸と姿勢を正したいな、綺麗にしてあげたいな、と思うわけで。
それには自分もある程度ちゃんとしとかんとあかんわけで。
実は私は小さい頃からじいちゃんに「姿勢、姿勢」と言われて続けた割に、かなりの猫背だった。
成長し胸が大きくなり始めそれが恥ずかしく隠すようにして猫背にしていること、
背が低い割に座高が高いのが恥ずかしく、小さく見せようと猫背になっていたこと、
これらひっくるめて「恥」が猫背に通じていることを実感した。
自信があれば猫背にはなっている筈がない。精神と肉体はちゃんと通じているのだ。
猫背がかっこ悪い、体によくないとわかって以来、やっと気をつけるようになったというわけだ。

よしもと氏は日本人をこうも表現する
「メモを一生懸命取っているのに実はぜんぜんわかっていない。」
ものすごく日本人を言い表しているのではないか、と、これに妙に納得、ひとりで笑ってしまった。
これって一体何なんだろう、笑!?

2:ホメオパシー
ホメオパスさんについては、実は私もホメオパシーをあれこれやってきた一人なので
読んでいて新鮮な感じはまったくなく、当たり前の、日常の、そんな感じでするっと読んだ。
もし、あなたがホメオパシー初心者ならば、きっと面白く読んでもらえることだと思う。

3:かまやつっぽいセラピスト、安田さん
次に出てくるかまやつひろし的なルックスの安田さんも面白い。
読んでてどんな内容のセラピーなのかは読み終わってもよくわかっていないのであるが・・・。
この方曰く、人間の危機対抗システムていうのが体に三つあり、それが骨盤、横隔膜、顎なのだそう。
骨盤は意志の力では動かせずヨガをするしかない、横隔膜は呼吸で間接的に動かすしかない、
ただし顎の場合は口を開けるだけで簡単にできる。
しかも脳のリセット反応は欠伸(あくび)などで出るらしい。
なので、口を開けることを薦められている。
この3点を見た瞬間、う~んやっぱヨガやなー!やってること間違ってないわ~!と何故か自画自賛してしまった。

あと自分の中で「!」と思ったのは、「何かをやめてみる」ってところ。
ストップ・チェンジ・スタート。これはカルロスゴーンさんの日産改革法に同じなのだそう。
危機感を植え付けて実感させ、赤字を止め、新たにデザイナーを招いてデザイン部門をスタートさせたという。
ちょっとやめてみること、これって簡単なのだけれどもなかなか自分が許さなかったりして止めれなかったりするものだ。
変化は喜ばしいものである、それは進化だから。
なのに、変わることが怖くて止めることが出来ないままでいる、その方が楽だから。
変わり慣れていれば、変わる事が楽しいのだけれど、一般的にはそうではないと思う。
本当のことを言うと、私もアシュタンガヨガを一日でも止めてしまうことが怖かった。中毒だったのかもしれないけれど・・・。後から後から出来る人がどんどん出てくるし、アシュタンガの世界からこぼれ落ちていくのじゃないか、埋もれてしまうのではないか、アサナが出来なくなってしまうんじゃないか等々、日々競争意識で生きていた。こんな考えはヨガの考え方から相反していると自分で苦しみながらでもやめたくなかった。でも急にやめないといけない肉体的な理由によりやめざるを得ず泣く泣くやめた。でもやめてみたら思ったよりなんでもなかった・・・っていう。自分自身の作り出した幻影によって自分で自分の首を絞めてたみたいだ。やめたって死ぬわけではない。単に違う世界があっただけだった。ああ、しょうもない自分のこだわり!!

4:ロルフィング
これについてはよくは知らないけれど、読んでみてもあまりピンとこなかった。
ただ、ロルフィングのシステム化された段階の説明に対して、全部何でも体系付けらて分裂してんだなーと。
創始者信仰というか、創始者の死後にいろいろまとめられていった・・・的な。
このロルフ然り、アロマ然り、ヨガも然りで宗教も然り。何でもそうだ。旦那氏曰く空手もそうらしい。
この人のしか正しくないとか、いやそうじゃないとか、あーでもないこーでもない世界になるのだね。
そして資格がどうのになってきて、だんだんと最初に作った人の考えからかけ離れていくのだ。
資格持ってるからって凄い人とは限らない。
インドのヨガアシュラムで「専門家になるな!」と言われたことがある。
それによって優越感その他が生まれるからである。
そして、それを持った安心感であぐらをかくからである。
傲慢にもなりやすいし、受ける側もそれだけで安心してしまって考えず後々にもめる原因になるのだ。
たかが紙切れ一枚に何も意味はない。大事なのはその人となりであるのだと私は強く思っている。

健康も健康診断書一枚に左右されてはいけないと思う。
自分自身のバロメーターは自分が一番よく知っているはずだ。
誰にも惑わされることなく、誰にも依存することなく、自分自身が自分自身を取り戻した瞬間、その人は健康なのだと言えるのではないだろうか。

こんなオチでいいっすか?
(誰に聞いてんのか?)
[PR]
by mandalabooks | 2012-01-08 16:52 | 代替医療