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by mandalabooks

スピリチュアルかあさん

スピリチュアルかあさん_a0057609_21585680.jpgスピリチュアルかあさん
大野舞 著

本屋でペラペラと見て気にはなっていたがその存在をすっかりと忘れていたある日、
「スピリチュアル母さん、読んだ?」とオファーが。
まだ読んでいなかった私は、この本と「大阪絵ことば辞典」とをトレードさせてもらうことに。

この絵どっかで見たことあるな~と思ったら、「日本の神様カード」の方。
そして、この著者さん、日本のスピ界をしょって立つ大野百合子さんの娘さんであった。
ということは、「かあさん」はその大野百合子さんということである。

スピな母の不思議な日常が面白く綴られていて、スピかあさんに振り回されつつも優しく見守っているとこがよい。見てるだけでなんかあたたかい気持ちにもなってくる。
まあ、親言うもんは子供を振り回すもんですな、どこも・・・。

幽体離脱して月に行ってみたり、ゲリーボーネルに会ってみたり・・・。
ふと鳩山夫人を思い出してしまった。あの人は金星だったか。
禊いでみたり、断食してみたり、なかなか普通のお母さんではしないことだらけ。
でも、子供の時からそうやから、それが普通やねんやろうな、きっと。

うちはじいちゃんが、アメリカかぶれであったため(進駐軍の通訳だったらしい)、じいちゃんの朝ごはんはトースト、ハムエッグ、コーヒー、夜はライス(お茶碗ではなくお皿にナイフ&フォーク)、ステーキ、フレンチフライ、デザートはバニラアイスという一風変わったメニューであった。私はというと、朝は無し。あれば小おにぎり。夕方はご飯(私はお茶碗で)、味噌汁、豆腐などの一品に麦茶という粗食であった。
でも、これが私にすれば普通なことであり、変だとは思ったことがなかった。
しかも家は洋館などでお手伝いさんなどがおる豊かなお宅などではなく、同じ大阪人でも来たがらないというガラの宜しくない地域のしかも長屋の小さく狭い家で行われていたのだから、笑けるのである。
大人になりよその家の事情を聞いたり、また話したりしてるうちに自分の家のそれがネタのような出来事だったと判明したまでのことである。

スピな家庭事情に関しては、うちの曾祖母(会ったことはない)がイタコのような拝み屋といわれる今で言う霊能師的な事を仕事にしていたので、ジャンルは違えどなんとなくわかる。
祖母、叔母に関してもなんかそういう気があり、私は自分自身ではあまりよくわかっていないのであるが、どうやら曾祖母的には誰に言っても伝わらないらしく、私の夢やら何やらに出てきてお告げをしていったりする。それは私自身ではないのでコントロールがなかなか難しく伝えるのもなんや難しいのであるが、何かがある時にはわかるようになっているという、まるで有事の際には発動するシステムが組み込まれているようでもある。なので無事の時には何もわからんという役立たずさ。
母は商売人で現実派であり霊的気質は皆無であるが、カンが物凄く冴えていてコワイ時すらある。

スピリチュアルかあさん、、自分に置き換えたらスピリチュアル娘。実際はベジタリアン娘に商売人かあさん、ボウリング叔母さん(プロボウラーです)、アメリカかぶれじいさん、東北訛りの大阪弁を喋る猫ばあさん・・・。
ああ、もしかしたら、自分の家でかなりいろんなもんが創作出来るんではないのか?と考えて、ネタまみれな自分に笑うしかなくなってきた、・・・そんな夜である。
by mandalabooks | 2012-09-11 23:56 | スピ系