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by mandalabooks

カテゴリ:旅( 8 )



街道をゆく〈11〉肥前の諸街道
司馬 遼太郎著

紀行文はおもろい。そして司馬遼太郎もおもろい。
これが合わさったら、、、かなりおもろい。
ということで、「街道をゆく」シリーズが好きだ。
それの肥前(佐賀・長崎)版である。

唐津、平戸、長崎の3章に分かれている。
唐津では元寇の時の蒙古塚を探し、平戸で蘭館を探し、南蛮(ポルトガル)、スペイン、イギリス、中国との繋がりを見出す、長崎の南蛮人の居留地とサツマイモには関係があると思いを馳せたり・・・。

大航海時代のキリシタン文化と貿易についてや、当時の戦国の情勢などがわかりやすい。
信長、秀吉(南蛮中心時代)、家康(オランダ中心時代)の時代の長崎はインターナショナルやったんですな。

こんな言葉を書いている。
「長崎といえば、秀吉による教会領長崎への弾圧とその残酷なキリシタン処刑、さらにはずっと後のオランダ人の渡来からふつう幕があくようだが、それ以前のカトリック時代の長崎をゴアの教区の内部事情、アジアにおけるポルトガルとスペインの対立、またはヨーロッパにおけるポルトガル王国の内情といった面から丹念に照射した研究が出てくれば、長崎史は原爆体験を待たずして世界史の一部になりうる。」
何行かだけで、何百年かを網羅して壮大である。

平戸の方に松浦という地名があるが、これのもとは「末羅」だったそうで「ら」というのは、古代朝鮮後で国を指す言葉ではないかと司馬氏は言う。司馬氏の半島愛を語る所がすごく好きで、食い入るように見入り、指で文字を追っている。
そして唐津の唐は韓(伽羅)であり、ここいらの関係は深かったのではと推測していらっしゃる。

さて、南蛮(ポルトガル、スペイン)とカトリック神父は一体で、貿易したかったらまず入信せよと交渉してくる。
ローマ・カトリック教会はポルトガルとスペインの両王室と契約し、布教保護権をあたえた、のだとか。
なので発見する土地土地で原住民を改宗させる事業をローマから請け負っていた、とある。
ザビエルのイエズス会もこちら側だった。

南蛮に対して区別するためオランダを紅毛と呼んだ。
私の毛も子供の頃、紅かった。そのため赤毛と呼ばれた。
なぜかと思ったら、この当時に長崎に来たオランダ人(しかも平戸の)の血がどうやら混じっていて、隔世遺伝で出たらしい・・・。そのためか、長崎やオランダと言われると妙に血が心が騒ぐのである。
死んだばーちゃん(父方)は平戸出身でクオーターだった。
もとい、紅毛(オランダ)はプロテスタントで割とビジネス感覚で貿易中心だったらしい。
平戸でなんなくやっていたものの、鎖国令などで出島に押し込められながらも、日本と貿易してたのは「金利」の良さらしい。日本では銀の方が価値があったため、銀で支払っても金でお釣りが帰ってくるみたいなところがあって、儲け率が高かったのだとか。

「オランダ人はその独立戦争によってスペインの首かせから脱し、ヨーロッパで最初の市民社会を創ったと考えていいが、同時にビジネスというものを宗教から切り離して独立させて近代を開いた最初の民族ではないかと思われる。」

カトリックが悪く見えてしまいそうであるが、実は彼らは医学を無償で提供してくれたのだとか。
さすがは聖職者である。イエズス会の信用もドUPしたらしい。
南蛮外科により、悪質な瘍や疔をアルコール消毒にて完治させたことが日本人にとって魔法のようなものに見えただろう。アルコールで消毒なんて感覚がなかったのだから。

インターナショナルな長崎は時代の波に乗ったのか、飲まれたのか、いい面もあれば悪い面もあり、何とも言えないが、この時代から振り返って推測する事しか出来ないがとても興味深いのである。


1274年 元寇襲来 福岡の今津辺り
1281年 二度目の元寇襲来
1541年 ポルトガル船が豊後の国に漂着
1543年 ポルトガル船が種子島に漂着、鉄砲伝来となる
1544年 キリスト教薩摩に来航(ザビエル?)
1550年 ポルトガル船が平戸港に入る
1600年6月 ウィリアムアダムス(英、三浦按針)が航海長を務めるリーフデ号(蘭船)漂着 
1609年 平戸に二隻のオランダ商船入る、オランダ商館が作られる
1613年 イギリス商館が作られる
1623年 英国、対日貿易の不振により10年続けた平戸の商館を閉める
1641年6月24日 オランダ人平戸から出島へ移される
1700年初頭 徳川幕府による鎖国、スペイン・ポルトガルが退去
1853年6月 ペリー来航
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by mandalabooks | 2013-01-07 23:57 |

岡本太郎が愛した韓国

a0057609_237781.jpg岡本太郎が愛した韓国
平井 敏晴 (著), 岡本 敏子 (著)

今みたいに韓国ブームでない頃、しかも国交樹立前に太朗は韓国へと旅立っていたという。
1回目は1964年、二回目は1977年。
18歳から日本を飛び出しパリに11年過ごした自由な芸術家が感じた韓国はどんなだっただろう。

彼は韓国に宇宙を感じていたのかもしれない。
爆発する芸術は、ビッグバンである。
生活に根付いた文化とシャーマニズム、仏教、儒教・・・。
韓国を体験し、韓国を通じて、ユーラシア大陸が、北方からの風が感じられたのだそうだ。

太郎が見たものを、この一冊を通じて目に出来る。
私はまるで時空を旅しているかのよう。

韓国人についての記述があり、そこにググっとひきこまれた。
「『ぐらぐらしているようですが、しかしわたしは変わらない』
どんなに体制が強くても、決して安易に順応しない、それでいて表情は意外にものびやか。
独特の楽天性で、絶望的な状況でも動じない。」

まるで柳のようだなと思った。柳のようなしなる独自性。そこに本当のIdentityが隠されているのだ。
表面的にとりつくろったうわべのIdentityではなく、芯の部分が本当のIdentityだ。

彼が興味を持った、長柱(チャンスン、天下大将軍や地下女将軍と書かれた木の柱)、石仏、仮面、舞の紹介を見ていて気づいたことがある。
あれ、これって太陽の塔につながっていかないか?と。

大阪人として何か嬉しい贈り物をもらったような気がしている、というと大げさであるが
まったく意味不明な万博公園の巨大なオブジェがいきなり意味をなしてきて、
大きな存在感が出てきたかのようだ。

宇宙と壮大に語るけれども、芸術は実は人々の暮らしに根付いた人々の生活や遊びから生まれるものであり、プラクティカルなものである。ミクロはマクロにつながるのと同じく、人々の生活から宇宙がかいま見えるのだろう。


第一部
・原風景の発見
・スナップ集
・「韓国発見」
・宇宙へのびるチャンスン
・「韓国再訪」

第二部
・周辺性の宇宙誌
・岩肌の神秘
・ペルソナの輝き
・大地に遊ぶ韓国
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by mandalabooks | 2010-12-18 23:56 |

韓のくに紀行

a0057609_18551826.jpg街道をゆく (2)
司馬 遼太郎 (著)

ずっと挑戦したかった司馬文庫。ついに!!
司馬氏、布施(東大阪市)の人だと書いてあり、かなり親近感が沸く。
出版されたのは、78年。これを書かれたのは、71年だそうで、もうかれこれ38年も前のこと。私はまだ生まれていない。
その頃の韓国、今の韓国。だいぶ違うかったんじゃなかろうか。
SMAPや小栗くんが韓国で人気だとか、ありえなかった時代だ。
今の韓国の大統領が、生野(大阪市)出身だったり、ロッテも韓国で大企業である。


さて、司馬氏、日韓同祖論をちらリズム。
私もそう思うのである。
たぶん、これきっかけの旅なのではないだろうか?
両方の言語も、ウラル・アルタイ語から派生している。

釜山、金海(釜山空港のある周辺)、慶州(新羅)、テグ、扶余(百済)をまわる。
最後に近江(滋賀)は鬼室(きしつ)神社に飛び、韓国と日本の関係が深いことを思わせてくれる。
滋賀には、朝鮮人街道という名の街道が残っているし、百済寺という名の寺もあるし、
韓国にある仏像と同じようなものが滋賀にだけあったりもする。
蒲生(がもう)という街は、百済の人々が開いたのだそうだ。

韓国には、高句麗、新羅、百済の三国があったが、もうひとつの文化「伽耶国/かやこく(任那/みまな)」と呼ばれる小さな国があった。慶尚南道、釜山から金海あたりの伽耶山の付近である。
この国だけが、他の韓人とは違う風俗を持っていて、それは倭に似ていたという。

日本は、倭(わ)である。
日本人は、倭人なのである。
たまに、倭奴(ウェノム)である。
司馬氏の言うところの「倭」、納得である。

秀吉の時代、朝鮮出兵(壬辰の倭乱)の時に、日本の武将が兵三千人を率いて朝鮮側に戦わずして降伏し、帰化したという。今では、沙也可(さやか)将軍の地として観光マップにも載っているが、司馬氏の時代には、「なんやそれ?そんなん調べてけったいなオッサン」みたいな感じだったそうである。
この将軍は、戦いばかりの国に嫌気が差し、儒教の国へ「暮夏思想」を抱いて、日本から出たようだ。狭い日本に嫌気が差して海外へ行く、この気持ちは私にもよくわかる・・・。
司馬氏は、沙也可の末裔が住む村へと向かう。
なんでも、ここへ行こうと思い立ったわけは、司馬氏が兵役の時に仲良しだった軍医が「誰にも言っていないけれど、俺は朝鮮出身だ。しかし、秀吉時代の日本人だ。」と言って亡くなったことかららしい。この言葉して、旅は始まったのであった。

日本とはまた違った儒教的な文化背景、歴史観を含め、学校では教えてくれなかった「韓国」と「日本(と日本の成り立ち)」を知れる。

すごい本だ!
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by mandalabooks | 2009-06-14 19:51 |

韓国がわかる60の風景

a0057609_2126431.jpg韓国がわかる60の風景
林 史樹 (著)

大阪の万博公園にある国立民族学博物館で外来研究員をしてはったという著者の経歴にまず、興味を持った。現在は、神田外語大学外国語学部講師をされているそうである。そして、奥様は韓国の方とのこと。

日本人の著者が感じる、韓国の文化と日本の文化の違い。
それは、まだ知りたてで新鮮だったから感じることができる違い。
慣れてきて、この違いも当たり前になってくるころには、本も書けなくなるから、その前に出版したそうである。
なるほどねーー。
韓国を知れるためのアレコレを60個にキーワードにまとめて、読みやすく書かれている。

「あ、これわかるわ~」とか、「ふうん、そうなんや。」とか、「そうそう!」みたいな、なんか共感する部分もあったり、新しい発見もあったりで、面白い。

韓国と日本の関係についての本に凝ってる私としては、読まずにいれなかった。


飲む―一人で一杯ひっかける
握る―男同士でも手をつなぐ
食べる―キムチはおかわりが自由である
支払う―四人で飲めば四次会
撮る―あなたもスターになれる野外撮影
謝る―友だち同士に「ゴメン」ということばはない
保つ―死んでもよいから健康でいたい
駆ける―バスを追いかけて
広がる―辛くてコクのあるチャンポン
愛する―郷土愛の裏側
などなど

個人的には、「口説く/1000回たたいて折れない木は無い=韓国の男は口説きがしつこい」と「混ぜる/おいしい食べ方をめぐって=なんでもぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べた方がおいしいという理論」が面白かった。
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by mandalabooks | 2009-06-11 21:26 |
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関口 知宏 (著)


憧れの国、ギリシャ。
エーゲ海に浮かぶサントリーニ島、クレタ島・・・。
神殿や哲学、ギリシャ神話、古代ギリシャの衣装、これらの全てが私の心の奥に美しいという言葉と同じラインで陳列されているようでもある。
いつか行ってみたい、まだ見ぬ世界。しかし、どこか深い懐かしさを感じてもいたり。

そんな思いでふとこの本を手にした。
関口知宏さん。関口宏の息子さんで、旅している俳優さんのイメージしかなかった。
たまにテレビつけたら、鉄道で旅をしている彼を見かけたことがしばしば。

やはり、このギリシャの旅も鉄道で、だった。
どうやら、これもまたNHK鉄道旅番組での一コマを本にしたものらしい。

本の中で、関口氏が「子供の頃見たギリシャの夢」の場面が実際にあった、というくだりに共感を得て、感動してみたり。青いトンボ「リベルラ」や猫に導かれてたどり着いた風景やまつわるエピソードも鳥肌ものだった。なぜかというと、私にも似たようなことが旅であったりもするからである。

関口氏、同年代(私は2歳下だが)でもあるので、かなり親近感も沸いてみたりする。
私もまた旅人だ。どうも私らの年代は旅人が多いのだろうか。
海外に出て日本人に出会えば、それぐらいの年代の人々に出会うことがしばしば。

なあんて、本を見ながら旅について色々考えたりもする。

読み終わるころには、さわやかな関口氏のちょっとしたファンになっているかも。
そんな一冊である。

早速、関口サイトやブログをチェックしたりする。
なんと、絵日記原画展が県内の美術館で来月行われるという。
絶対、行ってやろう!と心に決めた。
それが私の次の旅だな、なんつって。
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by mandalabooks | 2009-03-21 17:39 |

オラ! メヒコ

a0057609_23555727.jpgオラ!メヒコ
田口 ランディ & AKIRA (著)

ランディさん旅行記、メキシコ編。
いきなりAKIRAという人のエッセイから始まり、「ん??」と思うが、
共著だったわけで。彼の思い、ランディさんの思い、一緒に行った旅仲間の意見がそれぞれにつづられている。

フリーダカーロの美術館に行くくだりがあるのだが、
私もフリーダカーロが好きだ。
メキシコに行ったら、是非この美術館には行ってみたい。
その前にもっとフリーダカーロについてもっと知りたいと思った。

マジックマッシュルームをやりに行く旅なの?みたいな感じなんだけど、
軽い気持ちのトリップではなく、真剣に、シャーマニズム的なくくりとして描いているのであるが、う~む、私はまだよくわからない。
しかし、アメリカを始め様々な部族の儀式には、シャーマンが指導しながら行うトリップも実在する。キノコでなくても、サボテンだろうと、タバコだろうと。
それは、自分の内側の深い深い部分を見る旅なのだろう。
五次元関係のエハンデラヴィさんも、神々の指紋を書いた人もアヤスワカを使ったトリップは、もはや超次元とつながる方法だというし。
ま、それはいいとして。

文章から伝わるカラフルなメキシコのあたたかさがいいねえ。

別にキノコはいらんけど、メキシコに行ってみたくなった。
死者のお祭りの時にね。

他のメキシコ旅行記も読み倒したい。

未知の国、遥かなるメヒコ!
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by mandalabooks | 2009-01-26 00:15 |

旅人の心得

a0057609_1333255.jpg旅人の心得
田口 ランディ (著)


著者の「オラ メヒコ!」を探していても見つからなくて、こちらをかわりに買った。つい、題名に惹かれて。旅人、ってなんかええよね。
私も旅人やと思うし、そうありたいなと思ってる。
もんたよしのり(ダンシングオールナイトの)も「オレ、旅人やったしなあ。」という言葉を最近聞いて、ことさら「旅人」っていう単語に反応している私。

さて、この本は、著者が様々な国に旅に出たときの旅行記なんかをセレクトしている一冊。
沖縄、アルタイ、アメリカのインディアンリザベーション、NY、タスマニア、カンボジア、そして広島・・・。
旅は、その人、その人によって違う。
私はこのランディさんを通した世界観が好きだ。
なんでだろう?
それは、ちょっと、マニアックだから?
ちょっと、スピリかじりだけど、どっぷり行かずにどうにか猜疑心も忘れずに、
一般的な部分を残しつつレポートしているところ?
自分とシュミがかぶるように見えるところ?
それだけじゃないな。
すごく正直に自分の気持ちを書いているところだと思う。
偽る部分のないピュアさがいいのだと思う。

水が好きだという著者。水を巡る旅をしたそうだ。
私もまた水が好きだ。
小さい頃は、ビニール袋に水を入れて、その匂いを嗅いでいた子だから。
(知る人ぞ、知る。)

いつもランディさんの本を通して、自分自身を見ているような気になったりもする。
そして、何か思いにふけってみたりもする。

さ、そろそろまた私も旅に出ようか。
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by mandalabooks | 2009-01-22 13:44 |

オランダ大好き

a0057609_15455817.jpg2004
JTB
松崎八千代

オランダと私のつながりを思い返してみた。
チーズ好き、ココア(チョコ)好きの私。どっちもオランダのんって美味しい。
自転車でどこでも行けちゃうチャリ派の私。オランダ人もチャリ派は多いそう。
昔見てた漫画で、女の子が白の角隠しのような帽子をかぶって木のぽっこれを履いて、風車のあるチューリップ畑に立っている(フランダースの犬かな?)っていうシーンがあって、いっつもここに行きたいと思っていた。
子供の頃の私の布団はミッフィーちゃんで、作者がオランダ人である。
私の好きな画家M.C.エッシャーは、この人もオランダ人である。
・・・って、これだけやねんけども(なんじゃそら)。
この本を通して、ますます身近に感じたオランダ。

いつか行ってみたいな。
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by mandalabooks | 2006-05-12 15:46 |