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by mandalabooks

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老子―自由訳

a0057609_19221722.jpg老子―自由訳
新井 満 (著)

加島氏の老子と、訳が違うだけでモトネタは同じ。新井版の老子がこちら。
自由訳とつけられているから、わかりやすく日本語に置き換えて伝えてくれている。
加島氏と新井氏の両方が手元にあるんだが、どちらもよい。
新井氏のは、日本語の下に漢文のモトネタも書かれてあるので、漢文の勉強にもいい。
新井氏の自由訳には様々なシリーズがあるが(般若心教のやつも持っている)、どの本も中に出てくる自然の写真がキレイ。

道(Dao)とは何なのだ?
という第一章の始まりがある。
それを読んでいると、道というのは、インド哲学で言うところの「Om」や「ブラフマン」にも似ているのかもしれないなと思った。

最後の方のページにある
「戦争はしない方がいい。いや、決してしてはいけないよ」の文章が青空に浮かぶ雲の写真とともに掲載されている部分、これがかなりグッときたな。ほんで、新井氏はこれで本文をシメているのだ。粋ななー。

あとがきも割と読み応えあり。
道(タオ)の無は、仏教の空と同じ感じちゃう?ってクダリがある。

「空とは何か?万物は変化するということである。変化にも二種類あって、まず"色即是空"とは、万物は変化した末に亡ぶ、ということ。次に、"空即是色"とは、万物は変化した末に再生する、ということである。老子が説く道(Dao)の偉大なるはたらきを、変化、あるいは時間の観点から考察すると、ブッダが説く空になるわけだ。」

道(Dao)の四つの生き方
①無欲に生きなさい
②謙虚に生きなさい
③不争の徳をもって生きなさい
④貢献の徳をもって生きなさい

「・道(Dao)とは、いのちのこと
・徳とは、愛すること
と表現しても構わないと思う。
老子がすすめる四つの生き方を実践した結果、私達はついに無為の境地、すなわち水が流れるような自由自在の境地に達し、ゆったりおおらかに生きることができる、というわけである。」

う~ん、ヨガっぽい。
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by mandalabooks | 2009-10-29 19:46 | 仏教、他宗教

Tao 老子

a0057609_183946100.jpgTao 老子
加島 祥造 (著)

近所のマクロビカフェに置いてあったこの本。パラパラと読んでみては「おお!」「おお!!」の連続だった。それは、この本が説いている老子の教えが、ヨガ哲学に非常に似ていたためである。マクロビの思想は陰陽に基づく。道教のタオも陰陽に基づいている。ヨガは陰陽と力づくで発言してはいないが、太陽と月をベースに、左右、上下などを意識する。といっても、ヨガ的には(というかインド思想一般かな?)陰陽二極の間には中間が存在し、そのため常にトリグナ(3つのグナ)という考え方があるけどね。

全てはエネルギーだと老子言う。
ヨガも全ては振動するエネルギーであり、肉体を流れるエネルギー=プラーナが存在すると教えてくれる。
それを整えるのが、道教的には気功であったり太極拳だったりするが、インドではヨガなのだ。

陰陽、強弱、男女、善悪、光闇・・・などなど、対極の二つは常に世の中に存在し、私達を楽しませたり、苦しませたりしている。それらは無から生じて無に帰っていく。自身が無(虚)になれば、その二極を客観的に見ることが出来る。そして、二極があってこその人生なんだと、力がふっと抜けて楽になれるのだよ、と。

加島氏の訳は、英訳のTaoから日本語に訳されているそうだ。
しかも現代人にもとってもわかりやすく読みやすく理解しやすい言葉で書かれているので、すうっと入ってくる。
私のようなタオ初心者にはもってこいの一冊。

「上善如水」という有名な言葉がある。
上善水の如し、と日本語にもあるが、これやね。
水のように生きる、という意味。
以前、「流れる水は濁らない」という記事をどこかに書いたことがあった。
ダムのように故意に自然な流れをせき止めてしまえば、水は本来のライフフォースを失って濁っていき、死んだような水になってしまう。金と水は流しておかなければならないとはよく言ったもんである。
水のように清らかに流れるように生きたいなと言っていたわけで。
それを忘れた頃に「上善如水」ときたもんだ。
そう!そうなのよ!!
水は極めて柔軟で、か弱いけれども、岩をも砕く本当の強さがある。しかも、謙虚である。
水の如く理想的な生き方(上善)が、あなたをより良いあなたにしていくのだよ、と。

いろいろと目からウロコな本。
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by mandalabooks | 2009-10-29 19:14 | 仏教、他宗教
a0057609_21352839.jpg日本人が知らない本当の道教
三多道長 (著)

台湾に渡り道士として活躍している著者。日本で唯一の現役道士なんだそうな。
道教について気になる最近の入門書として購入。
タオ(道教)は、ヨガとかインド哲学に通じるもんがかなりある、あると思ったけれど、やっぱり!

宇宙観、陰陽、占、風水などを通じて見えてくる全てはエネルギーであるという概念。
そのエネルギーをいかに陽転させていくか。
吉を呼び込み、凶を避ける「趨吉避凶(すうきちひきょう)」の道。
いかに福を呼ぶかは、自分の心がけ次第であり、自分の努力次第で開けていくのである。

徳川家康がかなり風水にハマっていたというクダリにへ~、ほ~と驚き、まるで都市伝説を見ているかのようであり、お墓を大事にするところなんかは、儒教にもつながってたりするんじゃないのかな~なんて思った。

陰陽、正邪、天地、吉凶などなど対極の二つが必ずある。
それを見出すには、自分が「虚」のニュートラルな状態(仏教では「空」)にもっていくこと。
打坐(瞑想かな?)を行い、よい水と食べ物を取り入れ(吃素/チースー=ベジ食で肉体の汚濁を取るのもよい)、場や人を清め、いい心を持ち、いい本を読み、いい態度を取り、いい話をし、いいことを行う。
自分の運をいかによくしていくかが大事やね。

プロテクトする方法なんかも面白かった。
翡翠、赤い紐、香が良いらしい。

いやー、なかなか面白いので、また次の道教本にも期待だな。
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by mandalabooks | 2009-10-20 22:05 | 仏教、他宗教