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日本人の正体

a0057609_17444755.jpg日本人の正体―大王たちのまほろば
林 順治 (著)

NHKブックスから出ている「日本と朝鮮半島2000年」上下巻と迷ったが、こっちを買ってみた。

渡来人王朝説や日本書紀歴史改ざん説を知らない場合は、目からウロコというか新たな発見かもしれないが、すでに知っているので、特に驚きもない。

そして、文章が難解だ。
説明が難しいからだとは思うけれど、かなりややこしい。
誰説はこうで、誰説はこうで、と引用が多いので頭がこんがらがっている。


(1)初代天皇は、加羅系王朝を創始した崇神(『書紀』では10代目)である。

そういえば、近所の御霊神社(天智天皇を祀っている)には、鳥居に崇神と書かれている。

(2)王朝は応神天皇(昆支・倭王武)の時代で百済系に交替した。

天智(大津皇子)は百済系らしい、近江は百済とかなり深い関わりが歴史的にある。

(3)応神天皇(15代)と継体天皇(26代)は兄弟である。

応神は昆支(こむき)?

(4)「聖徳太子」は、蘇我王家を隠すために創られた虚像である。

初めて知った。よくわかっていない私。

(5)天武天皇は天智天皇の弟ではなく、兄・古人大兄皇子である。

知らんけど。
ここで新羅系と百済系の軋轢か?
百済滅亡の時期と、近江朝から平城京への遷都の時期が重なる。

きっと、何回か読まんとわからん。
だって歴史わかってないし。
誰が誰かもわからんし。
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by mandalabooks | 2010-08-23 17:43 | 日本文化
a0057609_16473843.jpgこの国のはじまりについて―司馬遼太郎対話選集〈1〉
司馬 遼太郎 (著)

司馬氏の「日本の成り立ち」観がとても好きだ。
絶対に外せない、半島の多大なる影響。
それを知りたくて、司馬氏のエッセイを読みまくっているのである。
これは対談集で、言うたら、オッサン2人(司馬氏と他の方)がおのおのの好きなトピックについて喋ってるっていう喫茶店的なムードが満載なのであるが、喫茶店ではほとんど聞けないだろうものすごマニアックな深い話なのである。

出雲から読み解く新羅、高句麗が古代日本にもたらした様々なもの、フロンティアとしての東国から始まり、中世、江戸へと繋がっていく。

半島のことを書いている部分は、もう付箋だらけである。
ここでは書ききれないので省く。

ライシャワーさんとの対談で「目をつぶって暮らす日本人」のくだりがある。
「フランスの先生たちが京都へやってきて、『京都の町は美しいけど電柱が気になる』と言うけれど、日本は消去法の心理があり、電柱が見えないと言ったらしい・・・。」ってとこが妙に納得であった。
日本は昔からどっちかというと、国際的外向きな対外貿易的な勢力は弱くならざるを得ない傾向があると。国内派っていうのが日本の秩序感覚であると。多くは変化のない安定を求めるので、それが徳川が長く続いた所以か、と。日々、疑問に思っている事がさ~っと解けたように感じた。
だから私は疎外感があるのか、と。いや、疎外というか、変人に見られますね。

しいたけは道元の時代から中国に輸出されてたとか、昆布の取れない琉球なのに昆布の消費量が高いのは古代から流通していたからだとか、食から考える貿易や国際的な事柄も面白い。

変人に見られても、古代からのインターナショナルな行いを知りたくて、昔はどんなんやったんやろう?って思う。
だから、司馬氏の豊富な知識に自分の世界が広がっていくのを感じ、すごくワクワクするのである。

さて、次は何を読もうかな。
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by mandalabooks | 2010-08-23 17:17 | 日本文化

歴史と風土

a0057609_10362153.jpg歴史と風土 
司馬遼太郎著

司馬史観が面白い!と私は思う。
昭和でこの考え方を持つ人は、きっとけったいなオッサンだったろう。
でも、私は思うのは、彼は外へ外へと出て行くことで、自分の国なり、土地なりが見えてきたんやろうな、ってこと。
外に出て様々な文化と触れ合うからこそ書けるもの。
一旦外側から見た内側を客観的に捉え、内側に戻ったら内の内をぐいっと掘り下げて調べ上げる。

あとがきに書かれていた"辺境史観"という言葉が気に入った。
「・・それ以来、私はこの司馬良太郎の視点を"辺境史観"と呼んでいる。」磯貝勝太郎
と、ある。
そして、司馬氏がいかにそういう考えに至ったのかを推測し、おいたちを書いている。
辺境の地にあって中央から差別されている民族、マジョリティではなくマイノリティに対しての愛着や温かい眼差し。東大阪で生まれ育った司馬氏のその辺は、大阪の南側で育った私にもよくわかる気がしている。

日本のこと、日本の周辺のこと、アジアの歴史と風土について、いくつかのエッセイをまとめている。

「日本、中国、アジア」「堺をめぐって」「遊牧民族と古朝鮮」「日本仏教と迷信産業」が面白かった。迷信産業に至っては、司馬氏のへそ曲がりさ加減(こっちが正しいし、本人も曲がってるとは思ってないと思うけど)の痛快さにスカッとした気分。私が日々疑問に思うアレコレを、詳しく、正確に記載してあり、「そう!ほんまにそう!!」と小気味良い。
プラス、知りたいと思ってたことがそこにあるんやから。

それはそうと、司馬氏のエッセイでは、日本と周辺の話や土地柄や歴史などを教科書と違う観点から勉強できるから好きだ。しかも、自分で歩いて、自分の口で現地で話し、自分の耳で聞いた事をベースにしているので、本人の体験した生の現地がそこにある。しかも、調べに調べているだろうから、すっごく深い。やはり、自分の体験や思いはただのうわっつらい言葉ではないのだと知る。
文字読んでいても、うわっつらければ、忘れてしまうからね。

書いていてもついつい熱くなってしまう、司馬氏の本の感想文であった。
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by mandalabooks | 2010-08-05 10:55 | 日本文化