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by mandalabooks

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どんぐり姉妹

a0057609_11483987.jpgどんぐり姉妹 よしもとばなな著

父母のいないどん子とぐり子の二人姉妹のあたたかいお話。
自分を見失わないようにと始めた「たわいないお話」をメールでやりとりするというボランティア。
それを通して見る姉妹それぞれ自身の様々な思いが交差していく。

表向き強く生きていかなければという動タイプの姉と
おっとりふんわり待つような静タイプの妹、
恋愛の仕方も違う正反対姉妹なのだけれども、似たような、そんな姉妹の物語に
心がほっこり。

「たわいない話は足りていますか?私達とやりとりをして気持ちを楽にしませんか?
時間がかかってもお返事します。」
とどんぐり姉妹は問いかける。

たわいない話がけっこう重要だったりする人間関係に焦点をあてているのかも、と思う。
この本もまたたわいないお話。だけれども、心にかすかに残るワールドがある。

ばなな本には色々な旅のシーンが盛り込まれているが、今回は韓国だった。
どんぐり姉の彼氏が韓国の人で、この二人が韓国に旅行するくだりがある。
本の中にたくさん挿入されているソウルのあちこちの写真達がどんぐり姉妹の現実感を醸す。

メールで顔を見ていない人とやりとりをしてたわいない会話をする。
これは実は私の生活の中にしっかりと織り込まれている。
たわいなくない場合も多々あって、しっかりと人生相談や精神的なお話をする時もある。
私も時間がかかってお返事する時がある。それはうわっつらい返事をしたくない時だ。
真剣にメールをくれている事に対して、すぐに軽く返せない時は自分も考えてからにしたい。
真摯にやりとりをしたいのは、顔を見ていないからだ。
自分にも重いストーリーがあるように、人々にもそれぞれ抱えたストーリーが千差万別にある。
顔が見えない、声が聞こえない場合には、実際に会って話を聞くよりも重みが感じれない。
だからこそ、しっかりと感じ取りたいと思う、文字では思いを伝える限界があるけれど、
ここをちゃんとしたいのだ。

人数が多くてたまにそれで返信し忘れもあるんだけれど、その場合は再度連絡下さい。
(すいません!!)

もとい、
私ってそしたらひとりどんぐり姉妹やん?、などと思いながらこの本を読んだ。

私がどんぐり姉妹だなと思う姉妹が二組いる。
そのうちの一組からこの本を頂き、読み終わってからもう一組に手渡した。
この二組のどんぐり姉妹は偶然にもこの間までは同じ区内に住んでいた。(今は違うけれど)
でも私しかその事実は知らなくて、二組は全く知らない同士だ。
いつか交差していくのかな、そしたら楽しいかな、なんてちょっと想像してしまうのであった。

どんぐり姉妹
http://www.honeyee.com/feature/2011/banana_yoshimoto/contents.html
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by mandalabooks | 2011-12-12 12:19 | その他