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本を読む時間を大切にしています。


by mandalabooks

赤いクリップで家を手に入れた男 ネット版わらしべ長者ものがたり
カイルマクドナルド著

赤いクリップから物々交換が始まって、家にまで到達したという人の話。
1年ぐらい前に読んだけどふと思い出して。

著者はクリップをペンに交換し、ドアノブになって、発電機になって、旅行の権利になって、レコード契約になって、ロックスターと半日いる権利、映画の役の権利、、、と最後に家が回ってくる。

最初はネットの小さな掲示板みたいなところからだんだんと有名になっていって、テレビとかにも出だして、人の目に触れ過ぎてしんどくなったんだろうな〜・・・と思うクダリがあった。
でもそれを乗り越えて、自分で宣言した家を交換するということをやり遂げる。

家を手に入れるには借金して云々と考えるが、実はお金だけではないのかも。
お金は交換の手段。でも、お金ではなくても物質と物質でも交換が成り立つ。
今の時代、お金の方が当たり前になっているけれど、物々交換は今も昔も人々の生活に溶け込んでいる。今は物々交換の方が目新しく感じてしまうかもしれないけれど。

彼は始め、展示会スタッフのバイトしかしてなくて、非常に金に困っている風だ。
無いというのは、実はクリエイティブに変換出来る。
彼は正に無から有を生み出した。

お金ではない何か、、を考えさせられると同時に楽しい気持ちにさせてくれる本。
# by mandalabooks | 2014-04-17 00:35 | その他

ファラオの秘薬


ファラオの秘薬 古代エジプト植物誌

なんとなーくで借りたら、いやいや、めちゃオモロい。
エジプトで使われていたハーブの紹介だけど、めちゃ詳しくて写真は無いがイラスト入りの図鑑みたいな感じ。
昔の人は賢いんやな〜と。

ハーブだけでなく、鉱物についても少し紹介されていた。
薬石的な感じで。

この本に紹介されているハーブの知識が古代エジプトにはあったのかと思うと脱帽!

「遙かむかしの美花・化粧品・アクセサリー・ハーブ・スパイス・香料・クスリ。エジプトの遺跡を花で読み解く。エジプト学、植物学はもちろん、植物の文化史、利用史に興味のある人にもすすめたい一冊。」とは商品解説より。

たいがい薬効が「便秘にいい」とかで、エジプトは飽食だったのでは?と推測した。
ほどほどに食べてれば便秘しないもんね。
あと、ハゲ薬とかも書かれてたっけな。

エジプトの植物といえば、パピルスが有名だけど、他にもミルラをふんだんに使ってたり。
植物が豊富にあった開けた文明だったんだなあと思うと、過去にタイムトリップしたくなった。

ずっと気になっていたエジプトのスピリな薫香「キフィ」のレシピも掲載されていて、大満足。
でも、作る前に期限が来て図書館に本を返してしまったのだけれど。
キフィは神殿で焚く聖なる香り。クレオパトラも愛した香りなんだとか。
当時の練り香水みたいなもんかな。
ワイン、レーズン、蜂蜜、ミルラやその他ハーブやレジンをすり鉢ですって作る。
う〜ん、楽しそう。

キフィの件もあり、この本を買おうと思ったら、どうやら絶版になっているらしい。
また図書館行かないと・・・。
# by mandalabooks | 2014-04-13 22:03 | 代替医療

宝石伝説


宝石伝説 北出幸男著

昔からよく図書館で見かけていたこの本をついに読むときがやってきた模様。
誕生石にまつわるエピソードから、ダイアモンド、サファイア、ルビー、水晶、翡翠にまつわる伝説をまとめてある。

出版がニューカルトブックス。ニューカルトて!笑
1989年に出版されているから随分古い。

ダイヤモンドをめぐる陰謀や策略の話は前々から聞いてはおったが、耳で聞くよりも文字を追って目で見て読むと重みが違う感じがする。
なんでも宣伝力だな、と。

翡翠と日本のつながりも面白い。
日本は奈良時代の前までは縄文からずっと宝石を愛でていたらしいのだが、奈良時代ぐらいからパタッと石を使わなくなった。著者の説では、翡翠パワーが強過ぎて、封印されたのだとか。
緑の信仰と呪術的な意味合いがあったらしい。
翡翠にまつわる話は月刊ムーに掲載されたものらしく、そこもまた読みたい気持ちをそそるよね。

石の販売とかしてる人にはお客様にお話するネタとして一読しておくのがオススメ、という一冊。
# by mandalabooks | 2014-04-13 21:13 | 石関係

宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか
堀秀道著

宮沢賢治と堂々と題名にしている割には、宮沢賢治ネタ最初だけやん!!
最初の項目を題名にするってのはよくあるんやけど、まさかこれもそうなのか、と割と冷ややかに読んでいくうちに、石のいろんな話が面白くて食いついてしまった。

海外と日本での鉱物についての考え方の違いには、自分がミネラルショーの日本人スタッフをしているだけあって薄々気付いてはいたが、堀氏(というか、自分の中での著者は「堀フィールド」と呼んでいる、勝手に。別に彼はタイソンに耳を噛みちぎられてはいないのであるが、ホリ、と来たらやはりフィールド、と繋げてしまうのであった。)の話を見ていると、海外がとてもうらやましく感じられた。
特に、ブルガリア、ソフィアにある鉱物博物館「地球と人類博物館」の話が。なんでも博物館には「鉱物の採集係」という仕事があるらしい。そして博物館には凄い石がゴロゴロあるらしい。て、そら博物館やしね・・・。行ってみたい!!

「地球と人類博物館」は以下のリンクで。
http://bulgariatravel.org/ja/object/27/muzej_zemyata_i_horata

他にも違いというと、海外では「磨いてキラキラ」が美なのに対して、日本は「非研磨」こそが美であって、磨くなんてアホか!とという非研磨信仰があるため、海外からの業者さんが汚いと思っている非研磨のものを好むっていうクダリがあって、ほんとそうだな〜と。いつもミネラルショーでは「なんで磨いちゃうの?!もったいないじゃない!」とお客様からお叱りを受けることもしばしばある。

本を読み進めていると、著者が「なんでも鑑定団」の石の鑑定をされている人だと書いてあった。テレビが無いのであまり見る事がないが。

著者と数名で東京ミネラルショー、国内初の国際的なミネラルショーを作ろうと頑張った話とかなかなか感動だった。この人がいなかったら、今の日本のミネラルショーは無い。
そして私がスターボーンジュエリー夫婦に出会う事も、ブラジル原石屋(スターボーン奥様)で働くことも無かった。素晴らしき、ミネラルの世界!!石が繋ぐご縁。

堀で鉱物といえば、ホリミネラロジー。ていうか、ここの創始者の人か?!
以前、ミネラルショーでブースが隣だったけど、家族の方だったのかな・・・。
著者の方はいなかったけども。て、かなり偉大な人だったのやな。

木内石亭や平賀源内のことなどもちらりと書かれていたり、ネタは多岐に渡る。
非常に読み応えのある一冊だった。
ずっと保存しておきたい一冊。
# by mandalabooks | 2014-03-28 02:59 | 石関係

手ぬぐい本が奥深い!


先日、旦那様がロトを買っている間に雪が降って来て寒いのでコンビニで立ち読みして待機しようとしたところに思わぬ出会い本!
「手ぬぐい洗顔」手ぬぐい好きの私としては、読まずにはいれずに手に取ってみた。
シンプルな手ぬぐいと説明本のセット。
あまりこの手のおまけ付き本を購入する事ってレスポのカタログ買ったぐらいで後は一回もなくて、どちらかというと買わない。
しかし、開いてパラパラ見てると、結構オモロい。
帰ってゆっくり読みたくなって、購入決定~!

手ぬぐい本が奥深い!_a0057609_0365751.jpg

この手の手ぬぐいは適当な素材では?と思ったら、色んなコダワリが。
・無蛍光
・水濡れしたら柔らかくなる優しい肌触り
・色落ちしにくい
・乾きやすい(雑菌がたまりにくい)
肌の事を考えて選ばれた感が高くていい。

手ぬぐいは一枚なんだけど、顔用と体用に切って使い分けられるようになってて便利。

手ぬぐい本が奥深い!_a0057609_0373616.jpg

写真や漫画が豊富でめちゃ読みやすい。

基本は手ぬぐいと石鹸だけというシンプルな方法を推奨している。
手ぬぐいを使うとクレンジングいらんと書いてあって、皮を剥いた卵を手のひらで洗ったバージョン、タオルで洗ったバージョン、ガーゼで洗ったバージョン、そして手ぬぐいで洗ったバージョンのパターンが掲載されている。手ぬぐい以外は化粧があまり落ちないのに手ぬぐい+石鹸で洗うと綺麗に落ちているという写真付きの例が書かれてあったので、試してみたら、アイラインがめちゃ綺麗に落ちててびっくり!あまり化粧はしないけど、たまにする。ほぼナチュラルメイクなので手のひら+石鹸パターンだったので、アイラインがたまに残る場合に風呂上がってからまたもう一回洗って、みたいなことを繰り返していたんだけども、手ぬぐい!!凄いやん!!

手ぬぐいは布の目が細かいため、体や顔を洗った後に洗面器などでタオルをゆすぐと垢がすごいと書かれてあったが、これもホントに笑けるぐらい垢が出て、自分が嫌になりそうだった。

お風呂上がりの肌もタオルで洗ってた時と全然違う仕上がりで、つるん♪
なんで今まで手ぬぐいに気がつかなかったんだろうか?!と今までを悔やむほど。
私よりも肌が敏感な旦那様にもすすめたところ、かなりの大絶賛!!

最後に著者が「祖母が教えてくれた手ぬぐい洗顔」ていう項目がある。おばあさまの入浴介護されてた時に肌の綺麗さにびっくりするクダリがある。そこで自分自身もハッと思い出した。うちのばあちゃんもシワもほとんどなく、肌がすごく綺麗だった。いつも「お湯で顔洗ったらアカン、シワ多なるで。」「化粧したらアカン、肌ボロボロなるで。」と小さい頃からよく言われていた。そういえば、ばあちゃん手ぬぐいやったわ、と。
昔の人はそうやったんやな~・・・。このおばあちゃんの知恵は現代の女性に伝えていくべきものだなと思うと、手ぬぐいって深いかも。
たかが手ぬぐい、されど手ぬぐい。
手ぬぐい好きで良かった~!!(地球に生まれて良かった織田裕二風で)
# by mandalabooks | 2014-02-23 00:38 | LOHAS