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by mandalabooks

この国のはじまりについて

a0057609_16473843.jpgこの国のはじまりについて―司馬遼太郎対話選集〈1〉
司馬 遼太郎 (著)

司馬氏の「日本の成り立ち」観がとても好きだ。
絶対に外せない、半島の多大なる影響。
それを知りたくて、司馬氏のエッセイを読みまくっているのである。
これは対談集で、言うたら、オッサン2人(司馬氏と他の方)がおのおのの好きなトピックについて喋ってるっていう喫茶店的なムードが満載なのであるが、喫茶店ではほとんど聞けないだろうものすごマニアックな深い話なのである。

出雲から読み解く新羅、高句麗が古代日本にもたらした様々なもの、フロンティアとしての東国から始まり、中世、江戸へと繋がっていく。

半島のことを書いている部分は、もう付箋だらけである。
ここでは書ききれないので省く。

ライシャワーさんとの対談で「目をつぶって暮らす日本人」のくだりがある。
「フランスの先生たちが京都へやってきて、『京都の町は美しいけど電柱が気になる』と言うけれど、日本は消去法の心理があり、電柱が見えないと言ったらしい・・・。」ってとこが妙に納得であった。
日本は昔からどっちかというと、国際的外向きな対外貿易的な勢力は弱くならざるを得ない傾向があると。国内派っていうのが日本の秩序感覚であると。多くは変化のない安定を求めるので、それが徳川が長く続いた所以か、と。日々、疑問に思っている事がさ~っと解けたように感じた。
だから私は疎外感があるのか、と。いや、疎外というか、変人に見られますね。

しいたけは道元の時代から中国に輸出されてたとか、昆布の取れない琉球なのに昆布の消費量が高いのは古代から流通していたからだとか、食から考える貿易や国際的な事柄も面白い。

変人に見られても、古代からのインターナショナルな行いを知りたくて、昔はどんなんやったんやろう?って思う。
だから、司馬氏の豊富な知識に自分の世界が広がっていくのを感じ、すごくワクワクするのである。

さて、次は何を読もうかな。
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by mandalabooks | 2010-08-23 17:17 | 日本文化