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by mandalabooks

日本人はなぜ狐を信仰するのか

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日本人はなぜ狐を信仰するのか
松村 潔著

ホツマツタエを探していてふと発見したこの本。
私の曾祖母(拝み屋さん)がお稲荷さん系で修行?してはったこともあり興味津々で手に取ったのである。
わっ、松村潔やん!
このおっちゃんはどこまでマニアックなんやろう。
いつもこの人の本は、難解で途中で何度も彷徨ってしまう。
今回もまたハマリながらもさまよって、なんとか読みきるも、正直なところあまり頭に残ってはいない。
たぶん、私の脳の容量よりも越えてしまっていて、ショートしたものと思われる(笑)。

まずは伏見稲荷についての情報をいろいろ教えてくれる松村氏。
伏見稲荷には秦氏が祀られているのであるが、やはり秦氏が始祖というか関係が深いようである。
イナリというのはイスラム世界で「光を与えるもの」という意味があるらしい。

私がずっと気になっていた数字の三の謎にも言及している。
三位一体、三神、三種の神器、上中下、天地人、能動・受動・中和、などなど数えていけばきりのない日常の中の三の位置づけが気になっていたのである。
スーフィズムでも「御者・馬・馬車」と象徴的に三つを表現するらしい。
なんだかインドっぽい。

人間が祀るものというのは私達の叡智や自身を超えた自然のパワーである。
1+1=2でなくて、3になって創造していくもの。
例えば、夫婦から出来る子供のようなものなど。
それはまさに宇宙的である。
原始的な信仰はこの神秘を祀る対象とした。
インドのタントラなどにも残っているし、神社の中にも残っている。
シヴァとパールバーティのように、猿田彦とアマノウズメも夫婦になった。

ここから著者は猿田彦の謎を追うように文章を展開していくのであるが、
猿田彦は秦氏ゆかりの神社に多く祀られているし、稲荷系にもよく出没している。
渡来神の猿田彦は海を渡り、この島へとやってきた。
その前にはシルクロード、インド、中東あたりまで話が戻っていく。
そしてとうとうエジプトのアヌビス神に狐を投影していく。

で、結局何なのかといえば「狐は異界との接点」だということだ。
狐信仰の根底には人類古来の知恵が含まれ、グローバルな視点でものごとを理解するという心の成長を与えてくれるのだとういう。お稲荷さんに触れることで、自分の内なる宇宙的で普遍的な意識へとアクセスできる。赤い鳥居という産道を通じ、根源の世界へといざなってくれるのだという。

猿田彦、渡来、秦氏、このキーワードは前々から気になっていたが
この本によってまた開花した。
ということで、今後は秦氏と猿田彦について研究していこうと思う。
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by mandalabooks | 2012-02-28 00:05 | 仏教、他宗教