これを食べれば医者はいらない
若杉友子 (著)
若杉本第二弾。
「長生きしたけりゃ肉を食べるな」と内容だいぶカブってます。
・米は土鍋で炊け
・減塩はするな
・肉、牛乳、卵を取るな
・白砂糖を取るな
・味噌汁は飲む点滴
と、こんな感じの事をずっと連呼しているわけです。
前の本でも、この本でも。
これだけ守ってたら健康でっせ。
でもこのシンプルなことが難しいのだ。
自分の中での難しい部分は砂糖。
というか、甘い物である。
しかし、不思議ではあるが、土鍋炊き飯(三部づきにしてる)、味噌汁、野菜をベースに食事をしていたら、だんだんと甘い物への渇望がなくなってきた。
ただ、一回甘いものを食べると、翌日から甘い物欲求が復活していくので戻すのが大変。
でもこれを読んでいるので、甘いものも白砂糖系はなるべく取らないようにしているので、楽ではある。
白砂糖(さとうきび由来ではあるが、ほぼケミカル)は、体を冷やす陰性の食べ物。
これを食べ続けていると体が冷えっぱなしになるというのには目からウロコ。
塩と味噌などは陽性なので、体は冷えない。
寒い時ほど甘いものが欲しい。暖かい場合そこまで欲しくはない。
ということは、やはり冷えとスイーツの関係は深いのだろう。
食に関してとても勉強になる一冊!
長生きしたけりゃ肉は食べるな
若杉友子著
この本の中にも登場する箕面の「らぽーむ」さんというレストランにて購入。
京都の綾部でマクロビ、自給自足の生活をしている若杉さんの著書。
昔からの日本の質素な食事である「一汁一菜」を唱えてはる。
私はおばあちゃんっ子なのであるが、そういえば昔の晩御飯といえば
ごはん、味噌汁に何か一品のみであった。
それで普通だと思っていたが、周りは違ったようである。
洋食だのなんだのかんだのを食べているようで、これを言うときっと生活が貧しかったのだろうと気を使われてみたり。
今振り返ればこの質素飯が健康の源だったと確信できる。
これがあるので、今の食事も全然質素でええわと思える。
甘いものが体を蝕むというクダリにドキッとした。
というのも私はベジではあるけれども、甘いものがやめられずに困っているからである。
パンに入っている乳製品、卵は仕方ないかな、と思って緩和していたのであるが、
この本を見て以来、なるべく食事としてのパン食は辞めていこうと思うに至った。
牛乳も畜産の一種であり、けっこうエグい感じ搾乳されたり、生まれた仔牛(ヴィール肉になる)と引き離されてけっこう可哀想すぎるので、乳製品も辞めた方が良いとは思って、動物愛護的な映像や画像を見ているにも関わらず、チョコレートの誘惑につい乗ってしまうのである・・・。
ホルモン剤や抗生物質が入りまくっているのに。
それのせいで、生理痛などが重くなることを知っているのに。
ナス系野菜、生野菜、果物などは体を冷やすということは知っていたけれど
豆腐や豆乳も体を冷やすとは知らなんだ。
気を付けよう。
これからはしっかりご飯(米)を食べたいと思う。
アマゾンのレビュー、すっごい批判でビックリ。
それだけ肉食が辞めにくいってことなのだろうね・・・。

ロリー・フリードマン (著), キム・バーノウィン (著), ウイアー美由紀 (翻訳)
オネエ口調にビシバシ斬る語りでライトな感じに思えるが、
読めば、内容の濃さ、詳しさ、賢さに気づくはず。
和訳では、かなり柔らかめに訳しているとのこと。
是非、英語版を読んで、さらにビシバシ斬られてみたい。
これってLAって感じやわー、と、懐かしい感覚を蘇らせてみた。
LAでは、本当にDIET(食療。日本語のダイエット=痩せること、とは少し違う。)への意識が高い。だから、VEGANも多いし、マクロビアンもいるし、ロウフード、フルータリアンなどなど、人の数だけ、食のポリシーもそれぞれである。
ホリスティックな健康への思いは、環境問題やアニマルライツ、社会や政治の問題まで派生していくのである。
そして、自分が何を選ぶべきか、何を食べるべきか、それによってのリスクや責任はどうなのか、自分がハッピーでいれるのか、すべては自分の選択であることを学ぶのである。
LOHASな土壌が整っている暮らしやすさはLAならではなのではないか。
この本が出版されることはごく当たり前な流れなのではないか。と思う。
実は私もLA時代は、VEGANまで突き進みきった。
残念ながら、日本に帰国後、社会的な問題により、ずいぶん格下げされたが、
LAのようにVEGANでも突っ走れるような土壌作りのために私もなんらかの形で貢献しなくてはいかんな、と思うのであった。
日本では、まだまだ認知度の低い部分であるから。
「ねえ、腐りかけの死体はおいしい?」と本文より問われます。
ほんと、肉ってのは、腐りかけの死体である。
と、よく家のものと言うのである。
本では、畜産業界と政府の癒着、畜産動物の虐待なども取り上げられていて、
知らなかった事実も浮き彫りに。
アメリカの言論の自由ってすばらしいね。
抗生物質など、加工食品の添加物、ケミカルについての話、
ミルク、乳製品やその他に含まれる中毒性物質について、
などなど盛りだくさんで、目からウロコで、めちゃ楽しい。
やっぱフルーツっていいよなあ。
やっぱ、玄米かあ・・・。(最近米自体を食っていなかった)
などなど、つぶやきを入れてみたりして、読み終えた。
「これって、ただのダイエット法じゃないの。人生の生き方、食べ物の楽しみ方、健康でピュアで、エネルギーにあふれた自分を感じられる方法なの。」By著者
だそうです。
この本は、私のバイブルとなり、ボロボロになるまで読まれることでしょう。
いや~、この本、いろんな人に配りまくりたいわ、ほんま。

森 達也 (著)
「世界を信じるメソッド」を読んで、一気にファンになった森さんの本。
この「いのちの食べ方」は近所の短観上映の映画館で初めて目にした。
同題の映画を放映(見てないけど)していたからだ。
それからかなり気になっていた本。
森氏の本だったとは。
お肉はどこからきてどうなってあなたの食卓に並ぶのか?
ということを教えてくれる。
肉を食べる人も、食べない人も是非読んでみてほしい一冊。
「生きている牛や豚と、パックの『あいだ』に、何があったか君は知らない」(P14)
そう、私たちのほとんどは、パックの切り身がどういう過程でそうなったかを考えたくはない。
想像すれば、それはスプラッターな光景で、きっと食欲なんてもげること100%だ。
個人的には、もげてもらってウェルカム、であるが。
私はPETA(アメリカのアニマルライツ団体)の作成した「畜産動物の一生」という映画を見ていたため、この本を読む前にすでに予習済みだと思っていたのであるが、この本を通して、日本における畜産の裏側を知ることができた。
屠殺場と解体の様子のルポが書かれているが、しかし、PETAやその他のもので知った生々しさよりはずいぶんとソフトな語り口であったが、わかりやすく本当に現場ではどんなことが行われているかということをきちんと伝えてくれている。
屠殺場と被差別部落の関係に滑り込み、そこから展開していく私たちの弱さと責任に訴えかけれらる語り口は、熱く、胸を打たれる。
さらに差別から戦争責任へと話が流れ、私たちがいろんな物事からつい目を背けてしまうことや、忘れてしまいやすいことを問いかける。目をそらさずに、「知ること」の大切さを説いている。
私たちはつい人と比べてしまう。
少しの優越感は差別の歴史の賜物である。
そんなしょうもない優越感なんて捨ててしまえ、ホトトギス。
私の中では「だまされることの責任」(p109)のところにかなり共感があった。
「大切なのは、『知ること』なんだ。 知って、思うことなんだ。」(p114)
他にも動物実験や動物愛護センター(犬猫を処理する保険所)の話が出ていた。
「そんな実験など、今すぐやめるべきだと思うかい?」(P65)
なくなったら困るよね、みたいな流れであったが、「もちろん、今すぐ止めるべきだと思うし、それが私のポリシーだから!」と本に向かって突っ込んでみた。
もちろん、皆さん知っての通り、私は肉を食べません。
栄養がなんたらかんたら・・・と、最近は言われることも少なくなってきたけれど、殺してまで栄養を蓄えたいなどとは思わないし、それで飢えるなら、かかってこいだ。
しかし、肉をたべなくったって、飢えることも、残念ながら、無いようだ。
自分で屠殺して、それでも食べたいと思うのならば、食べたらいいけど、私は、無理だ。
・・・ついつい熱くなってしまった。
ということで、これを読んで、是非、熱くなってみてほしい。
寒い~夜だから~♪って、懐かしい歌でっけど。

奥津 典子 著
これは、表紙見て、読むことを即決め。
マクロビをやると、べジもそうやけど、凝り固まりがちで、「アレダメ、コレダメ・・・」となりがちだ。しかし、この本はち~が~う~。
「「マクロビオティック」は法則であって規則ではありません。」と書かれているように、なかなかクリエイティブな感じ。お料理を楽しもう♪みたいな。
マクロビのアレコレをわかりやすく教えてくれる一冊。
ここのお料理教室、大人気らしいよ。
ORGANIC BASE

日本に於けるベジタリアニズム第一人者、鶴田静さんの本。
実際に講演を聞いたが、うんうんと納得よねえ。
べジはアナーキーでなくてもいいのだよと、優しい気持ちになれるのであった。
しかし、この本で「ええっ!」とびっくりこいたのが、
肉食のもともとってのは、エロティシズムから発しているってところ。
中世の男たちが、メス豚の乳首やらなにやらをクッキングして
酒飲んで、笑いながら食していたと書かれていたくだりにオエっとなる・・・。
これ、けっこうアナーキー発言じゃない(あべこうじ風で)?
平和を訴える昔の哲学者や思想家にべジがたくさんいてたっていう紹介も面白い。
ジョンレノン、ガンジー、ピタゴラス、宮沢賢治などなど・・・。
実は、ヒトラーもそうだったらしい。これは今納得できる。べジでも「これはあかん、あれはあかん」っていう「肉=悪」の極端な考えが、彼の行動に通じるんやろうね。
と、本とは関係なかった。
今、絶版らしい・・・。
近所の図書館に初版があり、手に取って読んでみれば
その世界観に引き込まれた。
そして、読んでガツーんときたかもしれない一冊。
すんごい研究されていますな!
食から広がる世界は、環境問題、医学、経済、農業・・・と生きている私たちには外せないことばかり。
著者のお父さんは、バスキン・ロビンス。31アイスクリームの。
なんで彼がベジタリアンになったかとか、いろいろ書いてます。
どんなけ食の世界は嘘にまみれてるとか。
ダイエットとあるが、痩せるダイエットではない。
ダイエットとは、DIET=食事という本来の意味がある。
地球に優しい食事法って、こうなのかもしれない。
すべての生命は神聖である;
すばらしい新ニワトリ;
もっとも不当な汚名を着せられた動物;
聖牛;
どんなにうまくごまかしても、嘘は嘘;
短命食、長命食―世界の一流選手はベジタリアン;
蛋白質帝国の興亡―骨粗鬆症;
やさしいハートを守る食べ物―動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中;
防げるはずの負け戦―癌;
わずかな予防、ころばぬ先の杖―糖尿病、潰瘍、便秘、関節炎、腎臓結石、胆石、高血圧…;
毒づけの世界;
すべてはつながっている;
いのちを食べる;
よりよい世界をつくるための情報源